冬休み「こども日本語演劇講座2022」を終えて
作成日:2022年3月31日 更新日:2020年9月1日
今回は五日間ということで、今まで時間が足りなくて出来なかった事にもチャレンジ出来ました。
「観察力・洞察力」「注意力」と「視覚」を特に集中的に訓練しました。
シアターゲームと言っても100種類以上もあるのであれもやりたいこれもやりたいと欲は尽きないのですが、お互いに感じ合う、理解し合うことを目的にいくつかチョイスし毎日同じゲームを行うことで、こども達自身でも上達を感じて貰えたらと思いました。
他にも日本語をふんだんに駆使しながら「記憶力」「集中力」「瞬発力」「想像・創造力」
のスキルアップも目指しました。
今回の一番のチャレンジは、「即興で物語を創造していきそれを全員で紡いでいく」
というシアターゲームでした。
即興のお話し作りのシアターゲームはかなり高度なもので、
主体性を持ちながら協調性も必要となります。
始まりがあって真ん中があって終わりがある。
物語の基礎である「起承転結」ですね。
もちろん日本語で表現していく難しさもあります。
そして、お友達の語る物語を理解するにはよく想像しながら聞かないといけません。
ふう。文字で読むとより難しそうに感じますね(笑)
最後の二日間では私がテーマを与え、テーマに沿った物語を作ってもらいました。
私「夕焼け」
こども達「夕焼けってなあにー!」
私「知っている人、誰か教えてあげて!」
私「朝日」
こども達「朝日ってなあにー!」
私「知っている人、誰か教えてあげて!」
こんな感じで必ず誰かが教えてくれました😊
おかげで日本語のボキャブラリーも増えました(笑)
自分の頭の中で想像した物語を日本語で具現化する、という海外暮らしのこども達にとっては非常に難しいことにトライするので、楽しく感じて貰えないかも知れないという不安があったのですが、初めてやってみた時のことです。
難しくてなかなか進まなかったりまとまらなかったりして時間がかかり、
終わった時はしー――ん。
ああやっぱり難しすぎたかなーと思いながら「ちょっと難しかったかな?別のシアターゲームをやりましょうか!」と言葉をかけると
意外や意外
「面白かったー!!もう一度やりたい!!」と一斉に声が上がりました。
正直、とても驚きました。
こども達は本当に面白かったみたいで、次の日からは「またやりたい」と毎日リクエストが(笑)
年齢の低いお子さんや無口なお子さんを心配しましたが、そういう子でもやりたいと言って楽しんでいました。ワンフレーズのお話しをひねり出そうとする姿がとても可愛く印象的でした😊
最終日の小さな発表にむけていくつかのシアターゲームを披露しようと考えていて、それらも毎日訓練し、みんな一生懸命頑張っていました。
お話作りのシアターゲームはまだ人前で発表するのは難しいだろうと思っていたので
発表する予定ではなかったのですが、
毎日繰り返すうちにこども達がどんどんスキルアップしていくのを目の当たりにしてしまい・・・嬉しい困惑が(笑)
なにもないところから想像して創造する力
相手の意図を正確に受け取る力
すでにあるものを尊重しながらより良くする力
まとめる力
もちろん年齢によって理解度は違うものの、「みんなでひとつのストーリーを作るために必要なことがら」が自然に意識できるようになっていました。
とは言え、伸びしろはまだまだこれから・・・。
前日まで発表するかどうか迷っていましたが、当日にもう一度行ってみて「これは是非みて頂きたい!」と思い発表することにしました。
全員がやりたい‼️と立候補してくれたのですが、時間の関係で数人に絞って発表させて頂きました。
発表本番のテーマは「氷」
私もその場の即興で思いついた言葉をテーマとして与えています!
一体どんなストーリーが展開していくのか、それをみんなできちんと紡いでいけるのか、、、どきどきしながら見守っていましたが、
観客の前でも素晴らしい集中力で見事、ひとつの物語を創造することが出来ました!
発表では全員参加は出来ませんでしたが、この高度なシアターゲームを毎日喜んでやってくれたこども達全員に拍手を送ります!
そして他の発表もみんなとてもとても良かったです!!
五日間は長いような短かった時間でしたが私の目的のひとつである
「演劇というアートを通して日本語で表現する喜びを味わう」
少しでも感じてくれていれば本当に幸せです。
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